環境省資料によって旧脇町には別所の大クスの他に、もう一本の大クスがあることはわかっていた。
しかし字名などの記載がないことから、現地に行って聞き込み調査をしなければ出会うことはできないと考えていた。
ところが、別所の大クスへ向かう道すがら、左手に背の高い頭一つ周囲から抜きん出たクスノキが目に入ってきたのだ。
とりあえず寄ってみるかと路地に車を乗り入れると、結構なクスノキの巨樹であることがわかってきた。
なんとそれは探し求めていたクスノキに違いなく、全く苦労せずに探し出すことができてしまった。
クスノキは、太さよりもスマートさが売りの樹形のようで、クスノキ特有の重量感や迫力は全く感じさせない都会派のクスノキといったところであろうか。
幹も健全そのもので、空洞などは全く見られず健全な印象を与えてくれるが、根元を車道が通るため、株の枝などは切られてしまった公算が大きそうだ。
拝殿前にあるムクノキがいかにも古木然とした姿で立っており、樹齢の古さも感じさせているところから、ムクノキが本来の御神木とも考えられ、クスノキは後から植えられたまだ若い木であろう。
ちょうど2010年元日の訪問だったこともあり、集落から離れているがひっきりなしに初詣客が訪れていた。