相模鉄道、通称相鉄のターミナル海老名駅から500mほど東にあり、完全に海老名の市街地に馴染んでおり、町並みの中に埋没してひっそりと佇んでいるケヤキの巨木である。
ほぼ海老名市街地のど真ん中にあるのだが、それほどの喧噪に包まれていないのがわずかながらの救いではある・・・・。
ケヤキは、かつての船つなぎの杭と言われているようだが、さて、この立地でそれはどうなのであろうか?かつての海進の時代であるならば納得ではあるが、ちょっと時代が合わないのだ。
ケヤキは主幹を完全に失って立っている状態で、空洞を多数の細かい板によって平板状に覆われており、これが余計ケヤキの衰弱を強調しているかのように感じてしまう。
主幹を失いながらも東西に各一本ずつ出た枝は健全で、多くの枝葉を付けており、樹勢としては悪くないようである。ここ10年ほどで樹木医による治療も施されており、夏場には樹冠もこんもりと丸く葉で覆い尽くされるほどの回復を見せており心強い。
ただ、根元を幹線道路が通っており、大型車も多く朝夕は渋滞もする劣悪な環境で、少々可哀相に思えてしまう。
いつ水を吸い上げなくなってしまうか、見ているこちらが心配になってしまうような立地である。
知人が言っていた「海老名なのに蟹みたい!」この一言が海老名の大ケヤキを見る度に思い出されてしまう。そして、ついニヤッとしてしまうのが常である。